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自民党総裁選スタート、5人が立候補を表明
日本初の女性首相誕生の可能性や、与野党協力の行方を含め、今後の日本政治に大きな影響を与える選挙として内外の注目が集まっています。
自民党総裁選スタート、5人が立候補を表明
高市早苗氏が総裁選で勝利すれば、日本史上初の女性首相が誕生する見込みです。/ 写真: AP
2025年9月22日

自民党の総裁選挙が9月22日に告示され、5人の候補者が正式に立候補しました。新しい党のリーダーを決める選挙戦が本格的に始まりました。

今回の総裁選には、小泉進次郎氏、高市早苗氏、林芳正氏、茂木敏充氏、そして小林鷹之氏の5人が名乗りを上げています。候補者たちは経済再生、安全保障、外交、社会改革など幅広い政策を掲げ、支持拡大を目指しています。国民や党員からの信頼をどう取り戻すかが、大きな争点となっています。

特に注目されるのは、高市早苗氏が当選すれば日本初の女性首相となる可能性です。高市氏は元アナウンサーで、英国のサッチャー元首相を理想像として掲げています。一方で、その強硬な保守姿勢や歴史認識をめぐる発言には、女性の社会進出や近隣諸国との関係に影響を及ぼすとの懸念も示されています。高市氏は演説で、中国を「重要な隣国」と位置づけ、厳しい発言は主に経済分野に関するものだと説明しました。

総裁選の行方を占うもう一つのポイントは、与野党間の協力です。安全保障環境が緊張する中、与党と野党が連携することで政治の安定につながる可能性があると専門家は指摘しています。

自民党はこれまでにも国民民主党と協力してきたほか、維新との関係構築も注目されています。小泉氏は大阪万博で維新の吉村知事と接触し、林氏も維新議員と会食。茂木氏は両党との連立の可能性について言及しました。

総裁選の投票は10月4日に行われ、新総裁は次期内閣総理大臣に指名される見通しです。日本初の女性首相誕生の可能性や、与野党協力の行方を含め、今回の総裁選は国内外の注目を集めています。

情報源:毎日新聞